介護士A子ケアマネ更新が廃止されるって聞いたけど本当?
ケアマネ資格を保有している方や取得予定の方のなかには、上記のような疑問がある方もいます。
現行のケアマネ更新の研修は廃止される見通しです。ただし、更新制度が廃止されても、専門職として継続的に学ぶ姿勢は引き続き求められ、時間的・経済的負担を軽減できる新たな仕組みを検討しています。
本記事では、ケアマネ更新が廃止される目的や今後の流れなどを解説します。
ケアマネ更新の研修は廃止される見通し
厚生労働省は、2025年10月27日に開催された「社会保障審議会介護保険部会」で、介護支援専門員(ケアマネジャー)の5年ごとの更新制度を廃止する方針を示し、大筋で了承を得ました。
これまでケアマネとして業務を続けるには、5年ごとに更新研修を受講し修了する必要がありましたが、今後はこの仕組み自体が廃止される見通しです。
ケアマネ更新廃止の目的
更新制度の廃止は、ケアマネジャーの負担軽減と人材確保を目的としています。現行制度では、2回目以降の更新でも32時間におよぶ研修が義務づけられており、仕事や家庭との両立が難しいとの声が多く寄せられていました。また「5年ごとの更新が離職のきっかけになっている」との指摘もあります。
厚生労働省は、利用者に適切な介護サービスを提供するために研修の重要性は維持しつつ、時間的・経済的負担を軽減し、現場での支援に充てる時間を増やすことを狙いとしています。資質の維持・向上を前提に、より柔軟で持続可能な学びの仕組みへ転換していくことを目指しています。
ケアマネ更新廃止に向けた今後の流れ
ケアマネジャーの資格更新制度の廃止は、2025年10月27日に開催された社会保障審議会介護保険部会で提案され、大筋で了承されました。厚生労働省は、同年末までに議論のまとめを行い、2026年の通常国会で介護保険法などの関連法案を提出する方針です。
この法案には、更新制度の廃止だけでなく、受験要件の見直しも盛り込まれる見通しです。法案が成立したとしても、実際に制度が施行される時期はまだ明らかにされておらず、今後の国会審議や政省令の整備状況によって左右される見込みです。
ケアマネ更新廃止についてよくある質問
ケアマネ更新廃止についてよくある質問は、以下の3つです。
- 質問1.ケアマネ更新に代わる仕組みはありますか?
- 質問2.ケアマネ更新の廃止はいつからですか?
- 質問3.ケアマネ更新しないとどうなりますか?
質問1.ケアマネ更新に代わる仕組みはありますか?
更新制度が廃止されても、専門職として継続的に学ぶ姿勢は引き続き求められます。 厚生労働省は、定期的な研修受講を促しながらも、時間的・経済的負担を軽減できる新たな仕組みを検討中です。
現行の更新研修では、2回目以降も32時間の受講が必要でしたが、今後は一定期間(例:5年間)内に分割して受講できる柔軟な形式が想定されています。講義時間の縮減やオンライン受講の導入も検討されており、実務と両立しやすい環境が整えられる見込みです。
また、研修内容については、以下の視点を中心に強化される方向です。
- 適切なケアマネジメント手法
- 権利擁護・意思決定支援などの職業倫理
講義中心の構成を維持しつつ、OJTなど実践的な学びと接続する形で、実務力を高める体系づくりが進められています。
質問2.ケアマネ更新の廃止はいつからですか?
ケアマネ更新の研修が廃止される時期は、2025年11月時点で未定です。具体的な廃止日は確定していません。
質問3.ケアマネを更新しないとどうなりますか?
現行制度において、有効期間内に更新研修を修了せず、介護支援専門員証の有効期間の更新を行わなかった場合、介護支援専門員証の効力を失い、ケアマネジャーとして業務を行えなくなります。
また、本人だけでなく、就業先もペナルティを受ける可能性があります。
以下の記事では、ケアマネ更新にかかる費用を紹介しています。更新しないとどうなるかも解説しているため、ぜひあわせてご覧ください。


まとめ
ケアマネ更新のための研修は廃止される見通しであるものの、2025年11月現在、明確な時期は決まっていません。ケアマネの資格保持者や取得予定の方は、今後の動向を注視しましょう。
以下の記事では、介護士向けの転職サイトを紹介しています。転職を検討中の方はぜひあわせてご覧ください。


