介護士になりたいけど、何から勉強すればいいかわからない
介護士を目指している方のなかには、このような悩みがある方も多いのではないでしょうか。
介護士に求められる知識・スキルは職場によって異なります。そのため、これから介護士として働き始めたい方は「介護の考え方」から学ぶのがおすすめです。
本記事では「介護の考え方」から学ぶべき理由と、おすすめの勉強方法4つを紹介します。
介護士の勉強は根底となる「介護の考え方」から学ぼう
介護士の勉強は、まず「利用者本位」と「自立支援」という介護の根底にある考え方を学ぶことから始めましょう。
ご利用者さまの立場に立ち、その人の望む生活を実現できるよう支援することが「利用者本位」です。また、身体的な自立だけでなく、利用者さんの主体性や意向を尊重し、精神的にも自立した生活が送れるよう支援することが「自立支援」です。
介護士が活躍する職場は多くの種類がありますが、どの職場でもこの基本的な考え方に基づいてサービスを提供しています。介護士として成長するためには、まずこの考え方をしっかりと理解し、実践できるようになることが大切です。
介護の勉強をなにから始めればよいか迷ったら
介護の考え方に関してどのように勉強すればよいか迷ったら、以下の勉強方法から自分に合ったものを選んで学びましょう。
- 介護職員初任者研修を受講する
- 本を読む
- YouTubeをみる
- オンラインセミナーで学ぶ
介護職員初任者研修を受講する
介護職員初任者研修は、介護関連の資格のなかでも入門資格として位置づけられています。座学と実習からなる研修で、介護の基礎的な知識から介助の実践的な技術まで体系的に学べるため、何から学べばよいかわからない方におすすめの勉強方法です。
初任者研修のカリキュラムは厚生労働省によって定められており、以下のような項目が学べます。
- 職務の理解
- 介護における尊厳の保持・自立支援
- 介護の基本
- 介護・福祉サービスの基本と医療の連携
- 介護におけるコミュニケーション技術
- こころとからだのしくみと生活支援技術 など
介護の求人のなかには、初任者研修の資格を応募要件としている求人もあるため、未経験で介護を勉強したいと考えている場合に特におすすめです。
介護の資格スクールを一括比較できる「シカトル」では、お住まいの地域から通いやすい初任者研修のスクールの資料をまとめて請求できます。受講費用も比較できるため、初任者研修の受講を検討中の方は、情報収集の1つとしてお役立てください。
本を読む
書店やインターネットでは、介護知識を学べる本が多数出版されているため、通学・通勤中などの移動時間に学びたい方におすすめの勉強方法です。なかでも、介護技術をイラストや写真付きで解説している本が多いため、介護経験のある方だけでなく、未経験の方でもイメージしやすい内容となっています。
インターネットを活用する
インターネットで学ぶ方法は、大きく分けて「転職サイトや資格スクールが運営しているメディアの記事を見る方法」と「YouTubeを見る方法」があります。
たとえば、介護初心者の方が知っておきたい内容の1つに「介護の三原則」という介護の基本理念があります。インターネットでこのキーワードを検索すれば、複数の記事がヒットするため大まかな内容を把握できます。
ただし、メディアのなかには信頼性の低い記事もあるため、書き手のプロフィールが紹介されているような記事を参考にしましょう。
また、YouTubeでは「〇〇で働く介護士に密着」のように、介護士のリアルな日常がわかる動画もあります。介護士が関わることの多い「認知症」に関して発信している以下のような動画もあるため、ぜひ興味のあるトピックを検索してみましょう。
オンラインセミナーで学ぶ
現場で役立つ知識・技術が学べるオンラインセミナーで勉強する方法もあります。オンラインセミナーは、PC・スマホで好きなタイミングで勉強できます。たとえば、介護士向けのサブスクリプション型サービス「ケアラル」では、月額980円で以下のような動画セミナーが見放題です。
セミナー名:介護保険の基本 介護保険制度の始まり
講師:谷口 昌宏 先生(主任介護支援専門員 / 住まいと介護研究所 所長)
セミナー名:力を大切にした「移乗介助」 介護に役立つ運動学と解剖学
講師:松本 健史 先生(理学療法士 / 合同会社松本リハビリ研究所 所長)
介護士からケアマネジャーまで役立つセミナーが豊富で、特に介護技術の動画は実践的な内容となっています。
ケアラルについて以下の記事でも紹介しているため、ぜひあわせてご覧ください。
まとめ
介護士の仕事では「ご利用者さまの支援に必要な知識」や「介護保険に関する知識」など幅広い知識が求められます。自分に合った勉強方法で学び、介護士として活躍しましょう。
また、以下の記事では介護士向けの転職サイトを紹介しています。職場探しを進めている方はぜひあわせてご覧ください。